理事長からのご挨拶
2024年総会より理事長を拝命しました永松 健です。本学会は昭和56年に生殖免疫研究会として発足し、昭和61年からの日本基礎生殖免疫学会の時代を経て、平成3年からは日本生殖免疫学会として40年以上に渡り脈々と受け継がれてまいりました。本学会は生殖と免疫といういずれも生物にとって根幹となる生命現象について、それらの相互的な関係をテーマとして基礎から臨床の幅広い内容について学術的な議論の場を提供しています。私自身、絨毛細胞と母体免疫細胞が互いに織りなすbiologyに魅せられて研究を続ける中で、本学会の学術集会には大学院生の時代より参加して、そこで繰り広げられる熱い議論に多くの刺激を受けて参りました。
近年、分子標的薬やゲノム医療などの発展により基礎研究における成果がダイレクトに臨床現場に反映される時代に突入したことを強く感じます。本会学術集会で繰り広げられる研究発表においても、将来に診療へと結びつくヒントやアイデアが満載です。活動に参加することで、未来への息吹を身近に感じられるそうした学会としてさらに発展できるよう努めたいと考えております。会員の皆様のご支援よろしくお願いいたします。
2024年2月
日本生殖免疫学会 理事長
永松 健