理事長からのご挨拶
①理事長代行のご挨拶
前田長正理事長(高知大学医学部産科婦人科教授)の職務代行を、本学会理事会からのご指名により私が務めさせていただくことになりましたので、一言ご挨拶を申し上げます。
前田理事長におかれましては、伊藤正裕・前理事長の後任として2022年11月から本学会理事長にご就任いただき、リーダーシップを存分に発揮され始めたところでしたが、一身上の都合によりご退任され、今後も理事会メンバーの一員として高所よりご指導を賜ることになりました、本学会発展のための先生のこれまでのご貢献に、会員を代表致しまして心より感謝を申し上げます。
この結果、私は前田理事長の任期の残り期間(2024年総会まで)を代行致しますが、瀧澤俊広副理事長、ならびに多くの役員の先生方からのご指導、ならびにご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
②第1回アジア生殖免疫学会開催へのご協力に感謝申し上げます。
2023年4月8~9日に神戸国際会議場におきまして、第1回アジア生殖免疫学会 (ACRI)の開催を無事に終了致しましたことをご報告申し上げます。私が今回のPresidentを担当させていただきましたこと、また本学会会員の皆様方からの多大なご協力に、心より感謝を申し上げます。
会期中に120名以上の方々にご参加いただき、2会場で活発に発表・討論され、有意義な2日間となりました。Welcome party には齋藤元彦・兵庫県知事にもお越しいただき、ご祝辞をいただきました。2019年に奈良で開催しました第14回国際生殖免疫学会で会長をお勤めになられました富山大学の斎藤滋学長にはOpening lectureをご担当いただきました。また海外からはJoanne Kwak-Kim先生(米国)、Sung-Ki Lee先生(韓国)、Meirong Du先生(中国)にご講演をお願い致しました。
プログラムはOpening lectureが1題、Special lectureが6題、Luncheon seminarが2題、Symposiumでは子宮内膜症、不育症、および周産期に関する3つのテーマに、日本・韓国・中国の各国のトップランナーから最新の話題につきご講演をいただきました。一般演題はOralのみとし、45題ご応募いただき、うち7題をOutstanding Awardとして選出し、表彰致しました。同じ志を持つ日本・韓国・中国の生殖免疫学会が、今回の学術集会を通じて以前にも増して一体となり、今後の更なる交流が期待されます。
なお今回の全演題の抄録はJournal of Reproductive Immunologyに掲載されました。このためACRIへの認知度も高まり、将来的にはこの3国以外のアジア諸国からも参加者が増え、益々発展する可能性が見えてまいりました。
2024年の第2回ACRIはソウルで、2025年の第3回ACRIは上海での開催を予定しています。来年以降のACRIにも、わが国から多くの方々のご参加を期待しています。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
2023年8月3日
日本生殖免疫学会 理事長代行
兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座 主任教授
柴 原 浩 章